「大津京は、ほぼ1400年です」。奈良の平城遷都1300年祭に対抗し、大津市のびわ湖大津観光協会が、大津京「建都1400年」をアピールするポスターを作成した。ただし、実際の遷都は西暦667年で、今年はまだ「1343年」。四捨五入しても1400年にほど遠いものの、ユニークな“裏技”で観光客誘致を目指している。
中大兄(なかのおおえの)皇子が667年に飛鳥(奈良県明日香村)から都を遷(うつ)した大津京は、平城京(710年遷都)より43年、京都の平安京(794年遷都)より百年以上も先輩格。
そこに目をつけたのが観光協会。ポスターには「建都ほぼ1400年」と記され、「京都よりも、奈良よりも。大津はちょっと大人です」と訴える。しかし、実際より57年も早く、ポスターの「ほぼ」の文字は控えめな大きさだ。
「三都」の平成20年の観光客数は、京都市が5021万人、奈良市が1435万人に対し、大津市は1097万人。ポスターは大津駅、大阪駅、京都駅など近畿のJR主要駅に張り出し、大津の魅力をPRしている。
観光協会担当者は「四捨五入したら1300年ですが、そこはシャレ。琵琶湖だけでなく、歴史好きな人にも来てほしい」と話し、奈良や京都に流れる観光客を呼び込もうと懸命だ。
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